ハイネセンに戻ったロイエンタールは政務と事務の全権を民事長官エルスハイマーに託した後、トリューニヒトを呼んだ。民主主義を嘲弄し皇帝ラインハルトさえも侮蔑する言葉を口にした彼を、ロイエンタールは射殺する。やがて、子供を抱いたエルフリーデが姿を現した。ロイエンタールは、ミッターマイヤーにわが子を託すように伝える。彼女が去った後、死の迫った彼は、机にウィスキーとグラスを二つ用意して、グラスの向こうに座るべき親友を待つのだった・・・。
ユリウス・エルスハイマー
声・・・鈴木清信(機動戦士ガンダムのハヤト・コバヤシ、など)
- ローエングラム王朝の政治官僚。民政省次官と内務省次官を短期間歴任した後、新領土(ノイエ・ラント)総督府の民事長官としてロイエンタールの内政面の補佐役となる。なお、彼の妻はルッツの妹にあたる。
- ロイエンタール叛乱時は、頑として協力を拒否するが、妻の兄たるルッツの死に責任を求めるところをロイエンタールに「文官ながら胆力の据わった男」と評価され軟禁に留まる。この時、ロイエンタールは彼に、彼が潔白であることを示すミッターマイヤー宛ての手紙まで持たせており、まるで叛乱が失敗に終わることを予期しているかのような己の行動に自嘲している。ロイエンタールのハイネセン帰還時に軟禁を解かれ、負傷し瀕死のロイエンタールから後事を託される。