宣戦布告があったわけではないが、ロイエンタールの叛乱は既定の事実となっていた。帝国の内戦により戦略上の要地となったイゼルローン要塞に、ロイエンタールの特使としてムライが訪れる。帝国軍の回廊通過を阻止すれば旧自由惑星同盟領全域とトリューニヒトの身柄を変換するというロイエンタールの申し出をユリアンらは拒絶した。新領土にむけて進発したミッターマイヤーは、ロイエンタールとの最後の交信を試みる・・・。
ホアン・ルイ
声・・・肝付兼太(ドカベンの殿馬一人、ドラえもんの骨川スネ夫、忍者ハットリくんのケムマキ・ケムゾウなど)
- トリューニヒト、レベロと同じく物語開始時の同盟最高評議会議員の一人で、作品開始時点で人的資源委員長。レベロとは友人関係。帝国領侵攻の議題でレベロ、トリューニヒトと共に出兵に反対した(ただしレベロと彼は本心からだが、トリューニヒトは自らの打算のため)。
- 更には同盟内のマンパワー不足による経済崩壊を危惧し、レベロと共に一定数以上の軍人や技術者を民間に復帰する様に要求したが、受け入れられることはなかった。トリューニヒト政権の成立後は、レベロと同じく在野の政治家となるが、ヤンの査問会で査問員の一人として参加し、間接あるいは直接的にヤンを弁護している。トリューニヒト政権の人間でない彼が査問員になった理由は明確ではないが、ヤンは「査問員がトリューニヒト政権の(またはそれに近い)人間だけという批判を回避するための体裁ではないか」と推測している。ラグナロック作戦での同盟の敗北後、同盟存続を優先させようとするレベロと意見が合わず(ヤンの処遇など)、ヤン脱出後に彼との面会を試みるが拒否され、長年の同志だったレベロと事実上絶交してしまった。のちにオーベルシュタインによって旧同盟の主要人物として逮捕、ラグプール刑務所に収容された。その後起こったラグプール刑務所の暴動でどうなったかは言及されておらず、その後の消息は不明となっている。