第90話「鳴動」

惑星ハイネセンでは、グエン・キム・ホア広場で戦没者合同慰霊祭が行われていた。新領土総督ロイエンタールは杞憂だと思いつつも2万の警備兵を配置する。しかし、何者かが参加者を扇動して暴動を起こし、民間人、帝国軍人双方に多くの犠牲者を出す大惨事となってしまった。これを皮切りに新領土各地で反帝国の暴動が続発。秩序回復に腐心するロイエンタールは、一連の騒動の裏に彼の権力と人望を失望させようとする黒幕の存在を感じていた。

 

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声・・・島田彰(パーマンのバードマン、お化けのQ太郎の小池さんなど)

アッテンボローの士官学校時代の教官。アッテンボローの卒業と同時に転任となり、その後は憲兵隊司令官、国防委員会情報部長、第一艦隊後方主任参謀を務める(順序不明)。救国軍事会議によるクーデターの直前は統合作戦本部次長。フォークのテロによって負傷したクブルスリー統合作戦本部長の代行に就任。この時点での階級は大将。クーデター終結後にいったんは次長に戻るが、後日クブルスリーが引退したために正式に本部長となる。ラインハルトとヤンによる面談の内容から、ハイネセンが占領された時に帝国軍に収監されたことが判明しているが、その後の消息は記述が無い。最終的な階級は元帥[5]
性格は小心で陰気、神経質な小役人タイプ。私怨を忘れないとされ、自分より士官学校時代の一番だけ席次が良かった同期生が、何かしらのミスで降格処分となってドーソンの部下となった時、ねちねちいびり抜いたと言われている。また、士官学校で軍隊組織論教官を勤めていた時、わざわざ一人ひとりの点数を読み上げ、点数の悪い生徒には勉強したのかしなかったのか聞き、どちらの返答をしてもねちねちいじめる嫌味な性格。当時生徒だったアッテンボローには「自分では勉強したつもりですが、まだまだ不足だったようです」と返され、沈黙した。さらに後方主任参謀時代、ゴミ箱を覗き込んでチェックを入れ、じゃがいもの廃棄する部分が多いと小言を言って周囲をうんざりさせ、アッテンボローからはじゃがいも士官と陰口を叩かれていた。
統合作戦本部長になれたのは実力ではなく、一部政治家とのコネによると評されている。実際にラグナロック作戦でフェザーンが帝国軍に占領された後は、職務を停滞させている。作中の人物のひとりから「建国後百年ほどの平和な時期であれば統合作戦本部長でも大丈夫だった」と散々な評価をされ、救国軍事会議メンバーからも「大将に昇進したことさえおかしい程度の男」と評されていた。