第74話「前途遼遠」

ラインハルトは自らイゼルローン要塞へ赴いてヤンと雌雄を決することを望んだが、ヒルダらの進言を受けて中止する。一方、ユリアンらが持ち帰った地球教の秘密資料を検証したヤンは、初めて知る地球教とフェザーンの強い結びつきに衝撃を受けていた。ボリス・コーネフは調査のためのフェザーン行を申し出る。同じ頃、ラインハルトのもとに、フェザーンから一通の報告書が届く。その内容は-----------「ロイエンタール元帥に不穏の気配あり」

 

ブルーノ・フォン・シルバーベルヒ   シルバーベルヒ.jpg

声・・・山寺宏一(新世紀エヴァンゲリオンの加持リョウジ、攻殻機動隊のトグサ、笑い男、それいけ!アンパンマンのめいけんチーズなど)

ローエングラム王朝初代工部尚書。同時に、非公式ながら帝国首都建設長官を任じられる。この時点で33歳。新王朝の宮殿「ルーヴェンブルン(獅子の泉)」の建設を始め、フェザーンにて昼夜を問わず職務に邁進していたが、翌新帝国暦2年4月19日19時50分、ワーレンとルッツの歓送迎会で発生した爆弾テロに巻き込まれ、23時40分に心臓が停止、死亡した。
いわゆる天才型の技術官僚で、軍事面でのミッターマイヤー・ロイエンタールに匹敵する、政治面でのラインハルトの片腕となるであろう存在と目された。そしてその才能を活用して後世に名を残そうと考えていた。具体的には新王朝の建設、社会資本の整備と産業基盤の整備、征服に続く経済的建設の時代の招来、その中心人物として帝国宰相の地位を望んでいることを明言し「それほど大それた望みではない」と豪語している。彼の死後、ラインハルトは政務の一切を取り仕切ることとなり(政務能力があるヒルダを帝国軍幕僚総監に任じたため、政治的発言権を失わせている)、彼の存在の大きさをラインハルトは改めて知る由となる。そのため後世になって、軍事面でのミッターマイヤー・ロイエンタールに匹敵する存在を、政治面ではラインハルトは得ることができなかったと評されている。 自他ともに認める野心家だが、権力欲ゆえの野心というより、ミヒャールゼンと類似した芸術的動機に基づくものと考えられている。
あまり身なりに気を遣わない性格のようで、ラインハルトの前でも着崩したような服装をし、普段はシャツをはだけて仕事をしている。

2015年6月

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