第71話「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」

宇宙歴800年/新帝国歴2年、ビュコック率いる同盟軍最後の艦隊は、帝国軍全軍に対し、マル・アデッタ星域の細い回廊に布陣した。戦いにくい星域での地の利を生かしたビュコックの老獪な戦術にクナップシュタイン、グリルパルツァー両艦隊は翻弄され、艦隊の3割を失ってしまう。ラインハルトは、予備兵力のファーレンハイト艦隊を投入するが・・・。マル・アデッタ星域で、圧倒的優位な立場にいるはずの帝国軍が思わぬ苦戦を強いられていた。

 

http://www.youtube.com/watch?v=MUwlD-p1ZlU

 

エミール・フォン・ゼッレ エミール.jpg

声・・・置鮎龍太郎(機動戦士ガンダムWのトレーズ・クシュリナーダ、BLEACHの朽木白哉、トリコのトリコなど)

ランテマリオ星域会戦の直前、作戦会議を終えたラインハルトに通路で声をかけた際、容貌がキルヒアイスに似ていたことでラインハルトの知遇を得る。その後、ヒルダからの依頼でラインハルト専属の従卒(ラインハルトが皇帝に即位してからは近侍)となり、以後、物語の終了までラインハルトにつき従った。父親は巡航艦の軍医だったが、アムリッツァ星域会戦で戦死。その影響もあってか、彼も軍医を志し、軍医学校へ進むため勉学に励んでいた。ラインハルトと親しく会話するようになってからも決して驕り高ぶることなく、何事にも直向きな彼に対してラインハルトも弟をかわいがる兄の如き親愛の情を寄せるようになる。ラインハルトからは「たとえ技術が完璧ではなかったとしても、患者が進んで命を預けたくなるような医者になるだろう」と評され、ゆくゆくは自分の侍医になれとまで言われている(ラインハルトが夭折したため実現はしなかったが)。また彼は、ラインハルトからファーストネームだけで呼ばれる破格の扱いを受けている。