キュンメル男爵による皇帝暗殺未遂事件は地球教の陰謀であることが判明し、地球教討伐軍の司令官に任命されたワーレンが、地球へと出撃した。マリーンドルフ親子は謹慎が解かれ、前王朝から行われてきた一族が罪に連座するという風習が、ラインハルトによって断たれることとなった。一方で、同盟軍の捕虜からの情報として、メルカッツが生きているという噂が流れていた。帝国軍幹部たちの間に不穏な空気が漂い始める・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=-VAPrvMXitA&list=PLOapjX7wmRSyflg92IrusyMNAGTAql2UI&index=28
カーテローゼ・フォン・クロイツェル
声・・・三石琴乃(新世紀エヴァンゲリオンの葛城ミサト、機動戦士ガンダムSEEDのマリュー・ラミアス、OEN PIECEのボア・ハンコックなど)
- ワルター・フォン・シェーンコップの娘。通称カリン。髪は「薄く淹れた紅茶の色」、瞳は「青紫色」の美しい少女。自由惑星同盟軍空戦隊所属。階級は伍長。
- 正式な配属時期は記述が無いが、バーミリオン星域会戦後に離脱したメルカッツ艦隊にいたため、母親の死後、バーミリオン会戦直前にはヤン艦隊に配属されたことが判明している。初登場は本伝第六巻「飛翔編」でユリアン・ミンツに将来有望なパイロットとして紹介されるシーンにおいてである。回廊の戦いからスパルタニアンのパイロットとして参戦。初陣でワルキューレ一機撃墜、無事生還する。その後、第11次イゼルローン攻防戦にも参加したが戦果については記述がない。
- ユリアンには初対面から何故か敵視していた。その後も非常に刺々しい態度を取り続けており、ダヤン・ハーン基地を経て地球に向かうユリアンに対し「何よ、あんな奴」と呟いてもいた。シェーンコップ関連での悪感情と思われるが、詳細は不明である。ユリアン自身のことを何も知らないのに「恵まれた境遇で何の苦労も知らない奴」という思い込みがあるらしく、妬みやコンプレックスに端を発した台詞が目立ち、それに起因する感情を激発させてユリアンにぶつけ、暫くは冷戦状態が続いた。しかし、ヤンの死後にユリアンが司令官を継いだ後、仲直りしたと呼べるほどではないがごく普通に会話するようになり、偶には刺が覗くことはあったが、宇宙暦801年の新年パーティーで初めてファースト・ネームで呼んでいる。このユリアンとの関係は冷戦から友達以上恋人未満という具合に物語の中で発展していき、女性パイロット仲間からは公然の仲のように見られていた。シヴァ星域会戦後、シェーンコップの死に衝撃を受けた彼女をユリアンは慰めた。このとき二人が実質的に結ばれたともとれる記述がある。
- シェーンコップとの関係は一般的な親子関係とはいえなかった。当初は父親を「女なら誰でもいい人」と評していたが物語後半ではそのような考えを改めていった。彼女はフレデリカ・グリーンヒルを敬愛しており、フレデリカからはシェーンコップは卑怯とは縁の無い人物だと言われたことが影響していたようで、彼に対しての悪感情は後半では薄れていたようである。父親に対して冷静で居られない自分に歯がゆさを感じている描写が後半は目立つ。シェーンコップが死ぬまでに「お父さん」と呼ぶことはなかったが、彼の死に際してはユリアンの胸を借り「お父さん」と泣き崩れる。
- かなり気が強く、女性の扱いに慣れないユリアンと衝突することもあり、またヤンの死後ユリアンを責める兵士に対しては、ユリアンに代わって厳しく反論する場面もあった。シェーンコップとも衝突するが、口論では結局最後まで勝てずじまいであった。母親はエリザベート・ローザライン・フォン・クロイツェル。