フェザーンに到着したユリアンは、その社会システムが安定していることことを実感する。歓迎パーティーでのユリアンの言動から。ケッセルリンクはヤンが今回の作戦をすべて洞察しているのではないかとルビンスキーに報告する。同盟の国防調整会議の席では、ビュコックがフェザーンからの進攻にも備えるべきと主張するが、取り合われない。遂にロイエンタール艦隊がイゼルローン回廊に現れた。「神々の黄昏」作戦の第一幕が開こうとしていた・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=cccTm_Tq4MI&list=PLdOiSh4ZcBZDhtaco_r9gdV5NqHhX68gy
アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト
声・・・速水奨(超時空要塞マクロスのマクシミリアン・ジーナス、ドラゴンボールZのザーボン、BLEACHの愛染惣右助など)
ラインハルトの生家であるミューゼル家よりもさらに貧窮した貧乏貴族の出身で「食うために軍人になった」と公言している。しかし貧乏ゆえの卑しさには縁遠い、廉直な人柄である。リップシュタット戦役では貴族連合に属してラインハルト軍と矛を交えるが、無謀な出撃には断固拒否し、盟主であるブラウンシュバイク公の暴論に対しても毅然とした態度で反論している。とはいえ、最後まで属した貴族連合を裏切ることなく戦い抜き、勝敗が定まった後は潔く虜囚の身になった。これらが示すとおり勇猛であるが清廉な性格であり、マル・アデッタ星域会戦後、同盟議長レベロを殺害して帝国側に下ろうとしたロックウェルらが「先例」としてファーレンハイトの名を挙げたとき、その場にいた彼は表情は崩さないながらも激怒し、ラインハルトの命を受けて彼らを処断している。
なお、彼の生涯最後の戦場となった回廊の戦いでファーレンハイトを追い詰めたのは、かつての戦友にしてリップシュタット戦役の後にヤンの元に身を寄せたメルカッツであった。その報告を受けたファーレンハイトは、「よろしい、本懐である」と清々しく受け止めた。