帝国軍の動きもなく平穏な日常を送るイゼルローン要塞に、ハイネセンから緊急放送が入る。エルウィン・ヨーゼフ二世の自由惑星同盟への亡命と、同盟政府が後援する「銀河帝国正統政府」樹立の発表であった。同盟政府の愚考に呆れつつも、ヤンは、ラインハルトが同盟攻撃の大義名分に用いるために、この事件の裏で糸を引いていた可能性を考えていた。その思考の正しさを証明するかのように、ラインハルトの通達が全宇宙に流される・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=m3hioMdlx-E&list=PL66722715CC601547
エルウィン・ヨーゼフ二世
声・・・江森浩子(ドラゴンボールの餃子、世界丸見え特捜部のナレーターなど)
第37代皇帝で、先帝フリードリヒ4世の孫。
フリードリヒ4世の急死後、外戚(先帝の娘婿)であり門閥貴族のブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム候の専横を懸念した、国務尚書リヒテンラーデが、ラインハルトと手を組み擁立した、僅か5歳の皇帝。
リップシュタット戦役の後、フェザーンの策略により門閥貴族残党により誘拐される形で自由惑星同盟に亡命、銀河帝国正統政府の皇帝となる(これに伴い、銀河帝国皇帝としては廃立される)。しかしながら正統政府自体、ろくな軍備も理念もない状態な上、ラインハルトに同盟侵攻をする為の理由にされる結果となってしまった。
ラグナロック作戦の発動と同盟の降伏により銀河帝国正統政府が崩壊した後、誘拐実行犯であり彼に忠誠と献身を捧げる、ランズベルク伯爵アルフレットと共に姿を消す。2年後にランズベルクが逮捕された時、彼が抱えていた幼児のミイラが皇帝エルウィン・ヨーゼフであると証言され、死亡したものとして公共墓地に埋葬された。
しかし後にレオポルド・シューマッハの証言でミイラは全くの別人である事が判明。かなり前に逃亡、行方不明となっていたことがわかり、消息、生死共に謎となってしまった。