イゼルローン回廊で銀河帝国、自由惑星同盟の両軍が偶発的に遭遇した。アッテンボロー率いる同盟軍には戦いに不慣れな新兵が多く、ひたすら守勢に回るしかなかった。ところが、却ってそれが帝国軍の「ヤンの作戦ではないか」との疑念を招き、攻勢をためらわせたため、ヤンの増援が間一髪で間に合った。新平としてこの戦いに参加したユリアンは、初めての戦場に慄然としながらも華々しい戦果をあげ、帰還することができたのだった。
http://www.youtube.com/watch?v=NFEQJO3kA9I&list=PL66722715CC601547
クラウス・フォン・リヒテンラーデ
声・・・宮内幸平(ドラゴンボールの亀仙人、機関車トーマスのトップハム・ハット卿など)
- 爵位は侯爵。皇帝フリードリヒ4世の治世において、国務尚書を10年ほど務めている。当時の銀河帝国宮廷において、新しい政策や制度を定めたわけではないが、大過なく政務を取り仕切る能力に非常に長けていた。帝国軍三長官がイゼルローン要塞失陥の責任を取って辞職しようとした際に慰留したこと、ベーネミュンデ侯爵夫人に対して当初荘園の下賜と郊外への引退を提示したり忠告を行うなど、波風を立てないために努力する描写が複数回登場する。「新たなる戦いの序曲」においてはブラウンシュヴァイク公に対しても忠告を行っている。
- フリードリヒ4世が崩御すると、強力な門閥貴族の後ろ盾がなく、ただ1人の内孫であるエルウィン・ヨーゼフ2世を擁立し、長年の慣習で空位とされていた帝国宰相に就任して爵位も公爵に昇る。門閥貴族連合に対抗するためラインハルトと盟約を結ぶが、これは彼にとっては門閥貴族連合を排除するための手段に過ぎず、リップシュタット戦役後は参戦しなかった貴族たちと連絡を取り、機を見てラインハルトを排除するつもりであった。しかしその策謀はヒルダの報告によって、すでにラインハルトの察知するところであった。オーベルシュタインの策とラインハルト麾下の提督たちの先手を打った行動により、ロイエンタールに逮捕・拘束され、ラインハルトの指示で自殺させられた。逮捕時に読んでいた本の『理想の政治』という書名が、ロイエンタールの失笑を買った。