第24話「誰がための勝利」

同盟のクーデターは急速に行き詰まりつつあった。ヤンは、バグダッシュを証人にクーデターがラインハルトの計略であると同盟市民に公表し、救国軍事会議の唯一の拠り所である軍事衛星群「アルテミスの首飾り」を奇想天外な方法で一気に破壊した。ヤンの実力を見せつけられた救国軍事会議は、更にヤンの推測の正しさをリンチが認めたたことでその意義を失い、降伏を余儀なくされる。同盟の歴史上最初で最大の内乱はこうして終息した。

 

http://www.youtube.com/watch?v=g6p5yOVoIEA&list=PLLqLxZDy361p4SdPOi2xEQs6QU-pH-xNh

 

アーサー・リンチ

声・・・広瀬正志(機動戦士ガンダムのランバ・ラル、筋肉マンのリキシマンなど) リンチ.jpg

ヤンを英雄にした「エル・ファシル事件」が起こった当時のエル・ファシル警備艦隊司令官。エル・ファシルに帝国軍が奇襲をかけた際に軍事行動を誤ってしまい、敗退。惑星が帝国軍に包囲されると恐慌をきたしてしまい、民間人を置いて艦隊 だけ脱出しようとしたが、帝国軍に包囲され降伏、捕虜となる。その後、帝国と同盟での捕虜 交換の機会においてラインハルトの走狗となり同盟内で救国軍事会議のクーデターを起す。救国軍事会議の中にあっても酒瓶を手放さず、その態度は会議のメン バーからも白眼視されていたことは想像に難く無いが、グリーンヒルがかばっていたようである。クーデターの失敗が決定的になると、唯一の理解者だったグ リーンヒルを射殺し、直後に救国軍事会議の幹部達に自らも葬られた。