今回も、歯科医師向けの内容です。
WAVE ONE というニッケルチタンのファイルです。最近、購入しました。
ステンレス製のファイルはテーパーが2度なんですが、これは、6度と8度です。
そもそも、「テーパーってなに?」っていう歯科医師も多いのですが、簡単にいえば、
ファイル先端の角度のことです。身近なものだと、裁縫用の針はテーパーが小さく、三角コーンだとテーパーが大きいです。(よくわかならいたとえだったかな?)
テーパーが大きいと、なにがいいかと言えば、根管内を洗浄するのに効果的ということです。2度だとなかなか効率的に洗浄出来ないらしいです。でも、太く削りすぎると、洗浄するのにはいいんですが、歯がうすくなりすぎて、折れたり、割れたりしやすくなってしまうので、6度か8度くらいがちょうどいいみたいです。
また、太いステンレスのファイルは剛性が強く、曲がらないので、曲がっている根管の場合、根管を直線的にしてしまい、ところどころ、歯が薄くなってしまいます。
それに対し、ニッケルチタンファイルは超弾性なので、よく曲がります。(でも、自分の指の力で曲げてみると、思ったより曲がっていないような・・・)
で、このファイル、第四世代のニッケルチタンのファイルらしいです。(M-WIREとか言うらしいですが、よく知らないです。とりあえず、折れにくいみたいです)太さが#21、#25、#40、長さが21mm、25mm、31mmあります。
使ってみた感想は、「お。楽ちん」でも、過剰に期待していたせいか、思っているよりも時間がかかるような気がします。でも、手用のステンレスファイルに比べれば、はるかに楽ちんです。
一番の欠点は、コストです。ステンレスファイルは、一本約120円なのですが、これは1300円します。しかも、交換する頻度がますので、多分20倍くらいのコストがかかります。でも、患者さんの負担金あ増えるわけではないので、御安心してください。
スタッフ一同、精進してまいります。